PERIO

歯周病専門医による専門的な治療

当院の院長は歯周病専門医です。より専門的な治療を行っています。

歯周病の原因はプラーク、つまり歯垢です。歯垢の中には約300種類もの細菌がうごめいています。この細菌によって歯周組織に炎症が起き、歯を支えている顎の骨が破壊され最後には歯が抜けてしまうのが歯周病です。

磨いているつもりでも磨けていない状態を日々積み重ねているために発症します。歯周病の治療はまずそのことを謙虚に受け止め、いいかげんな歯磨き習慣からの脱却から始まります。

  • 01原因を解明して根本改善を目指す

    歯周病菌を減らすことができれば、症状の改善が期待できます。専門医の視点からお口の中を隅々までチェック。歯周病の原因にしっかりアプローチする治療で、根本改善をめざしていきます。

  • 02毎日の生活を正して再発を防止する治療

    栄養バランスの偏った食事や喫煙など、様々な生活習慣が歯周病の原因になります。カウンセリングを通じて患者さんのライフスタイルを分析し、改善できる生活習慣についてのアドバイスもしております。

  • 03歯科医院での治療だけでなく毎日のケアをサポート

    自己流のブラッシングでは磨き残しが増えてしまい、口腔内の環境を清潔に保つことが難しくなってしまいます。当院では患者さん一人ひとりに合わせた正しいブラッシング指導を行い、ご自宅でもしっかりお口のケアができるようにサポートしております。

気付かないうちに進行している歯周病

初期の歯周病は歯肉が腫れても、痛みといった自覚症状がほとんどありません。口臭や歯ぐきからの出血などが見られる頃には、すでに症状が進行しているケースがほとんどです。歯周病菌が歯槽骨を少しずつ破壊していき、腫れや膿が出てグラグラと動き始めた歯は、最終的に抜け落ちてしまいます。そうならぬよう、日々のセルフケアや歯科医院での定期的なメインテナンスを通じて、歯周病予防に取り組むことが大切です。

あなたの歯は大丈夫ですか?

歯周病は30代以上の約8割が発症していると言われており、歯を失う原因として最も多い病気です。不十分なセルフケアや、歯周組織に悪影響を及ぼす生活習慣などが歯周病の原因になります。「自分は大丈夫」と思っているうちに、重症化してしまうケースがほとんどです。症状の悪化は治療期間を長引かせ、歯を失うリスクをさらに高めてしまいます。
当院の歯周病治療は、日本歯周病学会の専門医が担当。患者さんの症例に合わせ、豊富な専門知識とエビデンスに基づいた治療の提供を心がけておりますので、歯や歯ぐきに関するお悩みはお任せください。

当院での歯周病治療について

歯周病の治療は、歯磨きに始まり歯磨きに終わるといっても過言ではありません。軽度の歯肉炎であれば正しく丁寧に磨ければ歯磨きだけで治る場合もあります。しかし、歯周ポケットが4mm、5mm、6mmと深くなってくると歯磨きだけでは治りません。そのような歯周病の治療は歯周病基本治療と呼ばれている処置から始めます。歯磨きの練習(プラークコントロール)から始まり軽い歯石除去、深いポケット内の歯石除去、必要があれば手術に至る場合もあります。

プラークコントロール

虫歯や歯周病の原因は、歯垢(プラーク)の中に含まれる細菌がお口の中で増殖してしまうことです。予防には、細菌の量を減らす「プラークコントロール」という考え方が大切です。これは今までの生活といい加減な歯磨きを正し、手寧に磨く意識が必要になります。
ご自身でできる対策として、歯磨き、デンタルフロスや洗口剤を使用した日々のセルフケアが中心になります。ご自身では落としきれないお口の細やかな汚れは、歯科医院で除去し、細菌に負けないように努めましょう。

スケーリング・ルートプレーニング

スケーリングとは、歯の表面や歯周ポケット付近の歯石を取り除く方法です。治療では主に、手用スケーラーや超音波スケーラーを使用。歯周ポケットの内部、特に根の部分にプラークが付着すると、細菌の毒素が汚染セメント質を作ります。歯根を清潔にするルートプレーニングにより、汚染セメント質の除去と歯肉の付着を促し、プラークが溜まりにくい状態を作ります。

歯周外科治療

歯周病基本治療の後、進行状態や症例に応じて、歯周外科による処置が必要になるケースがあります。歯肉を剥離するフラップ手術により、症状の回復を妨げている不良肉芽を除去。根の部分に付着した歯石を除去後、根面を磨いて歯肉の再付着を促します。深くなった歯周ポケットが浅くなり、汚れが溜まりにくく、ブラッシングしやすい環境をめざします。歯槽骨の吸収が進んでいる場合は、歯周組織再生療法や歯周形成外科手術を通じて、積極的に失った骨の再生を目指す場合もあります。手術と聞いて不安になる患者さんもいらっしゃるかもしれませんが、麻酔を十分に効かせた状態で行い、術後のサポートもいたしますのでご安心ください。

治療の流れ

「なぜ歯周病になったのか?」を知るためには、事前検査が欠かせません。
歯周病の進行状態や原因を明らかにするために、様々な検査を行います。
結果から、患者さんと一緒に治療計画を作成し、症状の早期回復をめざします。

  • 01検査

    歯周病や虫歯を含め、お口のトラブルがないかを検査いたします。検査結果をもとに現在のお口の状態を分かりやすくご説明し、どのような治療が必要かについてもご案内いたします。当院の判断で、勝手に治療を進めることは決してございませんので、ご安心ください。歯に付着した歯石はすぐに取り除き、できるだけ口腔内を清潔な状態に整えてから、精密検査や治療に移ります。

  • 02精密検査

    歯周病にかかっていることが判明した場合は、より高度な精密検査に移ります。歯槽骨の欠損状況をレントゲン撮影から把握し、歯周ポケットの深さ専用の器具で測定。歯周病の原因特定に努め、患者さんと一緒に治療計画を作成いたします。

    プロービング検査

    プロービングとは、目盛りがついた細い器具を歯周ポケットに差し込み、ポケットの深さを測定する方法です。深さ3mm以内が健康な歯肉ですが、歯槽骨が破壊されている場合は、歯周ポケットが深くなる傾向にあります。症状の進行によっては、測定中に出血や膿が出ることも少なくありません。

    X線検査

    X線検査ではオルソパントモという撮影法を使用し、顎全体を1枚の画像としてスクリーニングします。歯槽骨が破壊されている位置や範囲を知ることができ、必要に応じて範囲を特定した状態でさらに撮影します。当院で使用する機器は、被ばく量が非常に少ないタイプです。人体への影響はほとんどありませんので、ご安心ください。

    動揺度の検査

    歯槽骨の欠損が大きい場合や、歯根膜という組織に炎症が起こると、歯と骨の結合が緩んでしまい、歯がグラグラと動き始めます。歯のグラつきを動揺度と呼び、歯周病の悪化とともに、動揺も大きくなります。

    かみ合わせの検査

    歯周病が悪化すると、歯や歯茎は非常に弱った状態です。噛む力の強さによっては歯周組織に負担をかけ、歯周病が悪化するリスクもあります。残っている歯にできるだけ負担のかからない治療をするために、現在の咬み合わせの状態をチェックします。

  • 03治療

    歯や歯周ポケット内に潜む細菌や歯石は、主に歯科衛生士が丁寧に取り除いていきます。症例によって治療回数は異なるため、患者さんにできるだけ寄り添い、症状の早期回復を一緒にめざします。

  • 04歯肉の休息期間

    治療後は1か月ほど時間をかけて、敏感になっている歯肉の状態が回復するのを待ちます。この期間中は虫歯や被せものの治療、歯磨き指導などを行い、口腔内の環境を整えることに力をいれます。

  • 05再検査(精密検査)

    精密検査を再度行い、プロの目線から歯肉や歯周ポケットなどをチェックいたします。歯周病の改善が見られ、検査結果に異常がなければ治療は一段落です。しかしながら検査の結果、引き続き深いポケットが存在する場合は次のステップである歯周外科手術が必要になる場合もあります。

  • 06メインテナンス

    治療が一段落し、安定した歯肉の状態が得られたなら、その後は状態をキープするためのメインテナンス中心の治療をご案内します。サポーティブペリオドンタルセラピー(SPT)を通じて口腔内の健康維持を医院全体でサポートいたします。

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